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串間市・本城地区の暮らし|本城川と支所のあるまちで、引っ越し屋が見ておきたいこと
串間市西部、本城川流域に広がる本城地区。1954年の合併で串間市の一部となった旧本城村、22の自治会、本城支所、本城小学校、串間温泉いこいの里、本城漁港の漁業まで暮らし目線で紹介し、引っ越し時の道路事情や転入手続きの注意点もまとめます。
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串間市の本城(ほんじょう)地区は、市の西部、本城川の流域に広がる地区です。串間市は1954年(昭和29年)11月3日、南那珂郡の福島町・大束村・本城村・都井村・市木村が新設合併して発足した市で、本城地区はかつての本城村にあたります。現在は串間市の行政区の一つとして、本城支所を中心に暮らしが営まれています。海沿いの港・浦から、本城川沿いの内陸の集落まで、地形に幅のある地区というのが本城地区の特徴です。
本城という地名は、串間市立本城小学校に伝わる記録によると、地区内の港集落の名が1595年(慶長年間)の文献にすでに記載されているなど、戦国時代から江戸時代にかけての歴史をたどれる古い土地です。明治の町村制以降は南那珂郡本城村として独立した自治体の歴史を歩み、1954年の串間市発足まで存続しました。現在の串間市全体は人口およそ15,900人(2025年1月1日時点の住民基本台帳ベース、外国人を含む総人口はおよそ16,000人)、面積295.17平方キロメートルで、本城地区はそのうち西部を占める一画にあたります。
派手な観光地が並ぶ地区ではありませんが、川と農地、漁港、学校、支所、温泉が暮らしの基本を支えている、宮崎県南部らしい落ち着いた地区です。この記事では、確認できた事実をもとに、本城地区の地形・自治会・産業・温泉・行政の窓口を紹介し、引っ越しの際に知っておきたいポイントをまとめます。なお、日南市側にある観光施設(サンメッセ日南など)は串間市本城地区とは別の場所のため、この記事では取り上げていません。
本城川と地形。海沿いの集落から内陸の農地まで
本城地区を流れる本城川は、串間市を流れる二級河川で、流路延長はおよそ5.9kmです。地区の中を流れ、暮らしや農業の水とも関わってきました。河口付近には小規模な本城漁港(本城港)があり、川と海がそのままつながった地形であることが分かります(漁港については後述します)。
串間市全体の地形は、丘陵地帯が多く平坦地が少ないのが特徴で、最高峰は男鈴山(783m)です。串間市の防災情報(土砂災害・洪水ハザードマップ)によると、本城地区には22の自治会があります。樋口・道場・下中園・上中園・口広・居城田・遍保ヶ野・小田代・春日・上平・下平・上代田・下代田・上千野・中千野・下千野は本城川沿いの内陸寄りの集落で、港・浦・仲・上南・下南・永田は海に近い沿岸寄りの集落です。これだけの数の自治会が存在することからも、本城地区が単一の市街地ではなく、川沿いの農村部と海沿いの漁業集落が連なる、広がりのある地区であることがうかがえます。
地形に高低差があるぶん、地区内でも場所によって暮らしの景色がかなり違います。内陸の自治会では川沿いの水田や畑が広がり、沿岸の自治会では漁港や砂浜に近い住宅地という具合に、同じ「大字本城」でも風景がはっきり変わります。引っ越し先を探すときは、自治会名や字名まで確認して、内陸側か沿岸側かで雰囲気が変わる点を意識しておくとよさそうです。
串間温泉いこいの里。地区の暮らしを支える日帰り温泉
本城地区の暮らしの拠点としてまず紹介したいのが、串間温泉いこいの里です。所在地は串間市大字本城987番地で、後述する本城支所や本城小学校と同じ郵便番号(888-0008)のエリアにあります。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、弱アルカリ性(pH8.4前後)。日南層群と呼ばれる砂岩・頁岩の地層の地下およそ1,000mから湧出しており、泉温はおよそ38〜39℃、湧出量はおよそ毎分338.7リットルです。炭酸水素イオンの含有量が多いお湯として紹介されることがあり、美肌や疲労回復によいとされています。施設はリフレ館(本館)と、露天風呂を併設した湯ったり館の2棟構成で、宿泊できる和室やコテージ(全5棟)、団体利用向けの大広間もあります。通常の日帰り入浴の営業時間はおよそ7時から22時(最終受付21時30分目安)、定休日は水曜日を含む月複数回、入浴料の目安は大人500円・小学生300円、回数券(12枚つづり)はおよそ5,000円です。ただし施設の公式案内によると、浴場棟の天井・壁改修工事のため2026年5月31日から温浴営業を休止しており、再開は8月下旬ごろが見込まれています。営業状況・営業時間・定休日・料金は時期によって変わるため、利用前に施設の最新情報を確認することをおすすめします。
地区にとっては、日々の入浴や食事だけでなく、コテージや大広間を使った行事の会場としても機能してきた場所です。引っ越したばかりで近所付き合いがまだ薄いタイミングでも、こうした共通の施設があることは地区になじむきっかけになりそうです。
本城支所と本城小学校。行政と教育の窓口
行政面では、串間市役所の本城支所が地区の窓口になっています。串間市役所の本庁は宮崎県串間市大字西方5550にあり、市民協働課の受付は平日8時30分から17時15分まで(土日祝・年末年始を除く)。本城支所は大字本城にあり、本庁に出向かなくても地域の用事の一部を済ませられる存在ですが、取り扱える業務の範囲は変わることがあるため、転入・転出などの重要な手続きは事前に串間市役所へ確認しておくと安心です。
学校は串間市立本城小学校があり、通学区域は大字本城・大字崎田です。1874年(明治7年)創立で、2024年に150周年を迎えた歴史ある学校です。150年という年月は、本城地区が江戸時代から続く集落の集まりであることを物語っています。かつては串間市立本城中学校もありましたが、2017年3月に閉校し、現在は串間市立串間中学校に統合されています。子育て世帯が引っ越す場合は、小学校は地区内にあるものの、中学校からは通学先が市中心部に変わる点を知っておくとよいでしょう。スクールバスの有無や通学方法は学年・地域によって異なることがあるため、転入前に串間市教育委員会や串間中学校へ確認しておくと安心です。
農業が中心の内陸部。串間市らしい一次産業のまち
本城地区固有の統計までは確認できませんでしたが、串間市全体では、米(早場米)、サツマイモ、キンカン、マンゴー、キュウリなどの農業が盛んで、サツマイモのブランド「ヤマダイかんしょ」は2018年に地理的表示(GI)保護制度に登録されています。本城川沿いに広がる樋口・道場・下中園・上中園・小田代・春日・上平・下平・上代田・下代田・上千野・中千野・下千野といった内陸の自治会は、こうした串間市の農業と地続きの暮らしがあるエリアと考えられます。詳しい産地情報や直売情報は、串間市や串間市観光協会の最新情報で確認することをおすすめします。
本城漁港と黒瀬ぶり。沿岸部の漁業の暮らし
本城地区の沿岸部、港・浦・仲・上南・下南・永田といった自治会は、海と隣り合った漁業集落です。本城川の河口左岸には本城漁港(本城港)という小規模な漁港があり、川からの土砂が堆積した遠浅の地形になっています。河口付近はクロダイ・マダイ・スズキ・アジなどが釣れる場所として知られ、地区の暮らしと海との距離の近さを感じさせます。
串間市全体に視野を広げると、沿岸漁業では定置網・一本釣り・はえ縄漁などが行われ、アジ・サバ・カツオ・マグロ・トビウオなどが季節ごとに水揚げされています。養殖業では、串間市沖の日向灘・志布志湾で「黒瀬ぶり」というブランドのブリが育てられています。黒瀬ぶりは2004年、日本水産(ニッスイ)が100%出資して串間市に設立した黒瀬水産株式会社が手がける完全養殖のブリで、外海の海流を受けて育つため身が締まっているのが特徴です。2022年以降は出荷される魚のすべてが人工種苗(天然の稚魚に頼らない養殖)に切り替わっており、サステナブルな養殖業としても紹介されています。河川については、串間市淡水漁業協同組合が福島川・本城川の本支流を管理しており、本城川そのものも漁業と関わりの深い川です。
内陸の農地と沿岸の漁業集落、その両方が同じ「本城地区」に含まれているのは、この地区ならではの特徴だと言えそうです。
引っ越し屋の目線で見る本城地区
ここからは引っ越し屋の目線です。本城地区は内陸の農村部と沿岸の集落が混在する地区なので、住所や地形を踏まえた事前確認が当日のスムーズさにつながります。
1. 内陸側か沿岸側かで道路事情が変わる
本城地区は本城川沿いの内陸部(樋口・道場・下中園など)と、港・浦などの沿岸部の両方を含みます。同じ「大字本城」でも、自治会によって道幅や坂の有無、まわりの地形がかなり違うことがあります。例えば内陸の集落では農道に近い細い道が生活道路になっている一方、沿岸の集落では漁港まわりの道が入り組んでいることもあります。見積もり時には、できるだけ詳しい住所(できれば自治会名・字名や地図、写真)を伝えてもらえると、車両のサイズや作業人数の計画が立てやすくなります。
2. 丘陵地らしい坂・高低差に注意
串間市全体が丘陵地帯の多い地形で、本城地区も例外ではありません。駐車位置から玄関までに坂や階段がある物件は、台車での搬入が難しいことがあります。たとえば「道路から玄関まで階段が10段ある」「軽トラなら入れるが2トン車は切り返しが必要」といった物件は実際に珍しくありません。事前に「駐車場から玄関までの距離」「段差や階段の有無」「坂の傾斜」を伝えてもらえると、当日の人員配置や台車・養生の準備がスムーズになります。
3. 本城川にかかる橋の幅を事前に確認
本城川沿いに住宅や農地が点在しているため、川を渡る橋が生活道路になっている場所もあります。橋によっては幅が限られ、大型トラックだとすれ違いはおろか通行そのものが難しいケースもあります。大型車両での搬入が必要な引っ越しでは、事前に現地の橋の幅や重量制限を確認し、必要であれば積み替え地点を設けるなど、ルートをあらかじめ決めておくと当日慌てずに済みます。
4. 漁業集落ならではの路地・干物の作業スペースに配慮
港・浦など沿岸の自治会では、漁具の置き場や干物づくりのスペースが家の前にあることがあります。トラックを横付けする際、こうした作業スペースをふさいでしまわないよう、近隣への一声がけや駐車位置の相談が必要になる場合があります。漁業集落特有の生活動線への配慮は、港町の引っ越しで意外と見落とされがちなポイントです。
5. 転入手続きは串間市役所(本庁)市民協働課が基本
本城地区に引っ越した場合も、転入届などの住民登録の手続きは、串間市役所本庁の市民協働課(宮崎県串間市大字西方5550、TEL 0987-72-1111)が基本の窓口です。受付は平日8時30分から17時15分まで(土日祝・年末年始を除く)。本城地区には本城支所がありますが、取り扱える業務の範囲や受付時間は変わることがあるため、住民登録など重要な手続きについては、事前に串間市役所へ電話などで確認しておくことをおすすめします。転入届には転出証明書や本人確認書類が必要なので、前の市区町村での転出手続きとあわせて準備しておきましょう。市中心部へは、JR日南線の串間駅や国道220号沿いの道の駅くしまが目印になります。
6. 農繁期や漁の時期、学校行事の時期は日程に余裕を
本城地区は農業と漁業の両方が暮らしに根ざした地区です。農繁期(田植え・稲刈りの時期など)は内陸の集落で、漁の繁忙期は沿岸の集落で、それぞれ地域の方が忙しくなるタイミングがあります。たとえば早朝に漁から戻った世帯の前を大型車両でふさいでしまうと、迷惑になることもあります。引っ越しの日程や時間帯を決める際は、余裕を持ったスケジュールを組み、可能であれば近隣の生活リズムも考慮しておくと、ご近所への配慮もしやすくなります。
7. 串間温泉いこいの里や本城小学校を生活の目印に
新生活を始めるにあたって、串間温泉いこいの里や本城小学校は地区内の分かりやすい目印になります。配送業者やタクシーへの道案内、知人を家に招くときの説明など、住所だけでなく「いこいの里の近く」「本城小学校の近く」といった伝え方ができると、土地勘のない相手にも伝わりやすくなります。
8. 見積もり時に伝えるとスムーズなこと
- 移動元と移動先の住所(大字・字、自治会名まで分かるとより正確です)
- 希望日と時間帯(農繁期・漁の繁忙期は早めの相談がおすすめです)
- 建物の種類、階数、駐車場から玄関までの距離、坂や階段の有無
- 前面道路の幅、橋やすれ違いが難しい区間の有無
- 漁具置き場や物干しなど、駐車・搬入の妨げになりそうなものの有無
- 冷蔵庫、洗濯機、ベッドなど大きな荷物の種類
- 荷物・建物前・通路の写真
串間市中心部との行き来。国道と道の駅くしま
本城地区から串間市中心部へ移動する際は、国道220号や国道448号が主な幹線道路になります。国道448号は鹿児島県指宿市から串間市・日南市を経由して宮崎市に至る一般国道で、串間市内では国道220号・269号との重用区間が多いのが特徴です。買い物や通院で市中心部へ出る機会も多いと思いますが、丘陵地を抜ける道のため、見通しの悪いカーブや勾配のある区間もあります。引っ越しの大型車両を運転する場合は、こうした道路特性も踏まえてルートを検討するとよいでしょう。
串間市中心部には、JR串間駅から徒歩約1分、国道220号沿いに道の駅くしまがあります。市街地に立地する道の駅としては珍しく、買い物や休憩に立ち寄りやすい場所です。本城地区から市中心部へ出たときの目印や、来客を案内する際の待ち合わせ場所としても使いやすいスポットだと言えます。
まとめ:本城地区は「川と農地と漁港と支所」が暮らしを支える地区
本城地区は、本城川の流域に広がり、内陸の22の自治会による農地と、港・浦などの沿岸の漁業集落の両方を抱える地区です。串間温泉いこいの里のような暮らしの拠点、本城支所、150年の歴史を持つ本城小学校、本城漁港、黒瀬ぶりに象徴される漁業など、地域の生活と産業を支える要素が揃っています。派手な観光資源こそ少ないものの、川・農業・漁業を軸にした、宮崎県南部らしい落ち着いた暮らしができる地区だと言えそうです。
ドーズキャリーサービスでは、串間市内の引っ越し、宮崎市と串間市のあいだの引っ越し、家具家電だけの運搬、単身引越しなどを承っています。単身引越しは8,000円〜、単身引越しパックは2時間13,500円〜が目安です。拠点(宮崎市青島西)から串間市中心部までは、国道220号経由で概ね100分前後が目安となります。本城地区のような内陸と沿岸が混在する地区は、現地の道路状況が当日の作業時間に影響しやすいため、写真を使った事前相談がおすすめです。電話受付は8時00分から20時00分(0120-931-677)、メールは[email protected]でも承っています。
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